2015年10月2日金曜日

WCS PICKUP:Day1 CLG vs FW

ついに開幕したLoL Worlds 2015。
初日の試合結果およびMatch history、VODはLoL Esportsに掲載されているので参照していただきたい。
何回書けるかは不明だが、日程ごとに、各試合の簡単なまとめとピックアップした一試合の解説をしていきたいと思う。
今回は、最も期待されていたNAの伝説的チームCLGと、韓国ラダーをBerserker(AS靴)初手VayneというNew metaでChallengerに駆け上がったKkramerを要する台湾の強豪yoeFWの試合について。
長くなるので、先にその他の試合の簡単な総括をしていこう。

Game1 Fnatic vs Invictus Gaming

IGのLane Swapに4man pushという解答を見せたFnaticがRivenのPowerSpike、SkarnerとAsheのInitiateをRotationで封じ込め快勝。

Game2 Cloud9 vs ahq e-Sports Club

3Hyper Late Carry構成のC9は序盤をどうしのぐかという試合だったが、LeeSinがMapを掌握し、TrisがTowerにプレッシャーをかけ、MorganaとVeigarでCatchして時間を作るというシナジーに溢れた戦いを見せた。押し込まれたahqが焦りから無駄なBaitなどミスを繰り返し、24分でNexusが破壊され決着、C9の勝利となった。

Game3 SKT T1 vs H2k

RyuがLeBlancで殺気立ったプレイを繰り返し、Fakerだけは何度か落とすことに成功したH2kだったが集団戦の練度の差からDragon前でACEを取られてからは袋の鼠。SKTは育ったFioraを中心に無難にSnowballし勝利、格の差を見せつける形となった。

Game4 Edward Gaming vs Bangkok Titans

メタに遅れていても自信のあるPickを、といった様子のBKTが3Jungling/4man gankというユニークな序盤戦略を見せてくれたがPawNはFlashひとつでこれを回避、青バフをカウンターで取りそのままBotで4man diveを決め、結局DeftがFlashを温存したおかげで取れた1kill以外は何も取り返せないままSurrender。大会前には良くない噂が立っていたEDGは完勝でそれを吹き飛ばした。

Game6 paiN Gaming vs KOO Tigers

ブラジルのSKTと称されるpaiNが序盤は自信に満ちた戦いで有利を作ったものの、どこからでもCatchできるKOOの構成に中盤でことごとくしてやられてしまう。Cleanseの反応速度など、キラリと光るメカニクスはあったがKOOがお得意の構成で畳み掛けて結果として見れば圧勝。

詳しい戦いぶりに関してはRebroadcastやVODを参照してもらいたい。質問があればコメントかTwitterまで。
それではCLG対FWの試合に移ろう。VODが隣にあると視覚的に理解しやすいと思うので推奨する。

BAN/PICK

CLGはADCの天敵であり、脆いTop LanerであるSteakの鎧を与えぬようMalphiteをBAN。
韓国では有名なアマチュアであるKkramerと優秀なSupportのSwordArtを警戒しThreshとKalistaもゲームから除外した。
一方FWは、相手がTarget BANを繰り返すためOP champであるMorde、GP、VeigarをBANせざるを得ないといった様子。
心理的状況として、CLGは自信に満ち溢れている。それらOP champ相手にも対策を用意してきていて余裕があるというのがこのBANにも現れていて、FWは逆に相手は格上でありMordeやGPなどを使われれば辛い戦いになるという恐怖にとらわれている。
CLGお得意のProtect Doubleliftに対してFWは強力なAoE/Dive構成を選ぶことになるのだが、AlistarとDarius、分厚い二枚の壁とLuluのUtilityに対して、Trisに完全に依存しきった構成になる。
NLというプレイヤーがいるにも関わらずスターターに抜擢されたアマチュアスターのKkramerは、大きな、大きな荷物を背負うことになった。

In Game

Swap察知のWardを置き、Mechanicsに優れたDoublelift/Aphromooを2v2レーンにぶつけることに成功したCLG。
Xmithie操るEliseはこれ幸いとTopのSteak、脆いGnarを攻める。
Laningでビハインドを背負うFWはCounter Jungleを行うに留めRek'SaiのUltを使ってRotateで取り返す方針のようである。
Eliseが顔を出したことでRecallののちにBotの赤バフに行くと読んだRek'Saiはその間にTopを強襲、Eliseのプレッシャーによって有利を得たレーンを押してしまっていたDariusがKillを取られFB。Gnarに逆に余裕を作る形となった。
Eliseが遅れてやってきたことでBotががら空きになったという情報を得たBraumはDeep wardを設置。
Ultで戻ってくるRek'SaiはTrisにPushを頼み、Raptor buffで視界を取られていないことを確認したRek'Saiは一人でDragonを開始、これを得ることに成功。
Dragonを開始する何分も前からしっかりと準備していたFWの美しいオープニングといえるだろう。
だが、サイドレーンのMechanicsとMidのMelee vs Rangedの差によって生まれるCS差は広がる一方。
この状況を打開すべくRek'Saiは奔走する。TopのMonsterが狩られているのを見たRek'SaiはTopの裏で待機。BotにEliseを発見するとTower Diveを仕掛けDariusのFlashを落とすことに成功した。
なんとかTopのGnarにCSを確保させたがその間にBotが折れてJinxとTrisの差はさらに広がる。
ADCとはぶつかれないためFlashを落としたDariusにもう一度BraumとGnarでDiveをしかけもう1度Killすることに成功、Top Towerを確保したFW。
DariusはLaneを押し返さなければいけない、その隙をついてTrisを使いMid Siege。
FWは1st towerを得るがEkkoの仕掛けに対してAlistarがCounter Engage、お互いNo deadもHealthの差でFWが不利になってしまい、1st towerを守ることと引き換えにGnarがTPを落としてしまう。
これを見たCLGは更にJinxにgoldを集めるためTopに送りTop 1stを折り、FWはTPを落としたGnarがカウンターでBotの1st Towerを折る。
Eliseを捕まえかけたFWだったがRaptorを使ったEscapeで逃げられてしまい、Top側に散開せざるを得なくなった。
TP差を活かしDariusはBotを、それに対応する動きの合間にJinxがMid 1stを折る。
まだまだ育てようとTopのBig waveにJinxが走るが、それを見て即座にFWは2nd Dragonを奪取。
24分にしてBaronに手をかけようとするがバグによって敵のWardが見えず、CLGに動揺が走った。
何故視界がないのにBaronに気づくのか。2度も察知され謎は増すばかりであったがここでPauseがかかりバグであることを確認。Pause解除直後の映像で見るとWardが除去されているので何かいじったようだ。
FWは期せずしてBaron前の視界を取り返す。だが、JinxのHarassによってたまらず2nd tower下まで下がってしまい、またも視界を失う。
Lulu UltとDariusを使って2nd tower前で仕掛けるCLGに対してFWはGnarがカウンター。しかしAlistarのヘッドバットで事無きを得たCLGはGnarのUltがないのをいいことにmid 2nd towerを狙う。
ここでゾーニングをするAlistarが前線にKnock upをかけるとすかさずJinxは敵をFocus。そこにEkkoが飛び込み、JinxがTrisを、EkkoがJinxをKill。Healthが減っていたAlistarもRek'Saiが捕まえ2-1の交換になる。
その後押し込まれたCLGはJinxのGold量によってかかるBaronへのプレッシャーを利用しTopへRotate。ここでKiteして戦おうとするがEliseがHealthを削られTPで飛んできたDariusが孤立してしまう。CCで助けに入ったAlistarもゾーニングしながら倒し、FWはBaronを獲得。
だが集団戦に勝利しBaronまで得たにも関わらず資金差はわずか3k。
Goldに変換し確実に勝利したいFW、全レーンの2nd towerを破壊しようとする。BotのTowerにこだわったDariusを殺した勢いのままFWは雪崩れ込むように攻める。AlistarまでをKillしたFWだったが、前に出過ぎていた前衛をLuluとJinxが逆に攻め立て、Braum、Gnar、EkkoをShut down、Dragonにつなげる。
Tower差を活かしてプレッシャーを作りBaronの前に視界の有利を作りたいFW、しかしJinxのPush、Recallの一挙手一投足に過敏になり後退。
ここで、ついにKkramerの集中が途切れたか、TrisがEliseのEに捕まってしまい、瞬殺されてしまった。1分間もADCが不在のピンチを迎えたFW、Inhibitorを破壊された焦りからか視界のないJungleからFlash WQで飛び出してきたAlistarに動揺、ADCがいないにも関わらずEkkoが飛び込むのに同調して戦ってしまいGnarが入れ替わりで死んでしまう。
4v5が続く焦りでDariusのHomeguardTPに対応できなかったFWは1人ずつ捕まってしまい今度は3v5。何かできるはずもなくSuper minionとSuper Fed JinxによってEnd it。
NA RegionはC9に続き勝利の快挙を成し遂げた。
箇条書きでCLGの勝因、FWの敗因を探ってみたいと思う。

CLG Side

・徹底したJinxへのGold分配

タワーのRewardすらも最大限Jinxに譲るまでの徹底ぶりだったCLGのDoublelift Carry戦略。何よりもPush速度と装備の先行による火力差でMapのどこにいても圧力を生み出していたため、結果としてチーム全体がMapを押し上げることができた。

・潤沢なWard量

Luluは途中でLensからTrinketに買い替えている。これによってLanerが4ward+2vision、JunglerとSupportも足して10ward4visionを常に確保していた。
結局FWは常に自陣のWardを消しながら押し返していたため攻めるWardを置きに行くことがままならず、うまく攻めきれなかった。

FW Side

・確定CCの不足

一見AoEのHardCCで固められる構成に見えるが、全てモーションが有る上に地点に対して発動するために追いつけなければ何の意味もなさないという欠点を抱えていた。本来であればGloryを購入して対処する問題だったがそうしなかったために最後までJinxに届かずフリーで殴られてしまった。

・Laningの弱さ

TopのSteakはLaningもGank察知も苦手なとても脆いLanerだ。彼をどうにか中盤までごまかすためにJunglerは常にTopを気にかけなければいけなかった。そのため常套手段であるはずのJinx潰しが行えなかった。特に放っておけばFed Dariusが出来上がるのを避けられない状況は、先も述べたように確定CCがないチームにとっては対処不可能になるため避けたかっただろう。
EliseのCatchに怯えながらDiveは得意でもDiveされることは得意ではないTrisとEkkoはwave clearを行っていた。
Mechanicsでそう離されていないにも関わらず中盤で全レーンがCS差をつけられていたのはそれだけの負担がかかっていたということである。

・Kkramerにかかる重圧

韓国ではアマチュアスターにすぎなかった彼に「はい、このチームCarryしてね」という構成の中Doublelift、そして経験値の差があるCLGと戦わざるを得なかった。その結果Damage重視のPDShivビルドを進め、EliseのEに一度引っかかっただけでチームを負けに導いてしまった。
これはすぐに解決は不可能な問題だが、精神的負担を取り除きゲームの中でPerformanceを維持するという方向での改善はできるだろう。

2015年9月19日土曜日

LoL World Championship2015グループステージ チーム紹介という名の感想

10月1日から開催されるWCS2015のグループステージ組み合わせ抽選会が終了し、各リーグの代表チームがA~Dまで4つのグループへと振り分けられた。
日本代表のDetFMはワイルドカードに敗れてしまったため、すべて他国のチームとなる。
「EsportsとしてLoLを観戦してみたいけど贔屓チームがない…」
「もっと上手くなりたい、知識を付けたい!」
「イケメンの選手はどこ!?」
などなど、この機会に競技シーンに触れる方に向けて、簡単なチーム紹介などを書いていきたいと思う。
詳細なAnalyticsではなく、個人の意見に基づいた紹介記事であるのは留意していただきたい。
なにぶん頭の弱いものが書いているので、なんか変だよ!っていうところがあったらコメントで教えていただけると幸いだ。

グループA

Counter Logic Gaming (CLG) from NA LCS

かつてはNAの二大巨塔であったCLGだが、アジア勢の台頭と時を同じくして引退やチームスタッフへの転身など、人事異動が相次ぎコミュニケーションはバラバラに。輝かしいハーラートップの争いから遠ざかり、世界の大舞台が霞んでいた。
そして暗黒期と呼ばれる中Season3からチームの司令塔であった(ママではない)Link選手がSummer splitを前に引退。
ついに古豪の座すら危ういと思われたが、紙面にして17ページにも及ぶ怪文書をLink選手が発表。そこにはCLGが抱えるでたらめなミサイルとたくさんの問題が記されていた。
空いたMidの座にはWinterfoxからPobelter選手を迎え、様々な憶測の中くたびれたユニフォームでこの夏を命からがら戦うのかと思われた。
ところが、蓋を開けてみればありとあらゆるSnowballを尽くし13勝6敗でラウンドロビンを終え、プレイオフではSeason1からの因縁の相手TSMを3:0で蹂躙しSummer一位をもぎ取ったのだ。
今回のWCSでは、JungleのXmithie選手がビザの問題で出場できず、サブのMidとして所属しているHuHi選手がJungleを務めることになる。レーンがSnowballするための果敢な動きで戦ってきたCLGにとって、どれだけの影響を及ぼすのかが心配だ。だが、ハンドスキルにおいてはむしろHuhiの方が優れているのではないかとのファンの声もある。コミュニケーションの問題が本当に改善されていて、チームメンバーがHuhiにとって頼りがいのあるものであったなら、グループステージを勝ち抜いていくだろう。
Summer後半は素晴らしいRotationを何度か見せてくれたCLGが、レーンで五分か不利を負ってしまうであろう韓国や台湾に対してどこまで頭脳で肉薄できるかの勝負になる。
プレイオフで見せた魅力的な戦いが夏の魔法でないことを、本当のCounter Logicが帰ってきたことを証明してくれることを願って止まない。


yoe Flash Wolves (FW) from Taiwan LMS

台湾ではこちらも古参のチームである。国内では強豪の名を欲しいままにしている。
LMSの映像は多くを観ていないため、細かい特色は存じないのだが、WCS出場決定戦でSummerプレイオフに一度敗北しているHKEに対して3:2で切符をもぎ取ったその勝負強さはいかんなく発揮されるだろう。
Supportには、どこぞの†黒衣の剣士†を思わせるようなSwordArtなる選手がいる。アジアにはアニメなど日本文化に触れた選手がそういった名前を使用することがよくあるため、名前が気になる選手に注目して観ることもひとつの楽しみ方だ。
そしてチームキャプテンのSteak。現在競技シーンはTopが大きな力を持つメタだ。おそらくWCSでも大きなメタの変更はないと予想されることから、彼がTopであることはチームにとって強い追い風になると思われる。問題は彼自身にあり、メカニクスではあまり特筆したところは見られないため名立たるTOPレーナーたちに対してどの程度の代償を払うことになるのかというのが心配だ。
しっかりと試合を組み立てるためにはレーニングで完全に潰されることだけは避けなくてはならないが、そこは韓国、中国を間近で見て培ったストラテジーでうまくゲームを作ってくれるだろう。
以前は日本のRJ、DetFMと交流戦をしたこともあるチームだけに、名前を知っている方も多いだろう。
かつて胸を貸してくれた台湾の雄が世界でBig Region相手にどれだけ爪痕を残せるか。そんなストーリーを頭の片隅に入れておいても面白い…かもしれない。


paiN Gaming (paiN) from Brazil CBLOL

今最もアツい(物理的にも)ブラジルからやってきた、日本とは逆のワイルドカードを勝ち上がったチーム。
分かりやすく言えばADCとMidがキャリーするチームで、ADCのbrTT、そしてMidのKami(とんでもない名前だ)のプレイにはいつでも目を光らせておく必要があるだろう。
ブラジルは彼らがINTZを破り二年ぶりに1位に返り咲いたことで大きく沸いている。
IWCTを無敗で駆け抜け、まさに勢いづいたチームであるため、CLG、FWと古参であっても飲まれる可能性は否定できない。
怖気づくことなく戦い一矢報いることができれば、ブラジルに大きな歓喜と成長をもたらすだろう。


KOO Tigers (KOO) from Korea LCK

配信企業が興した新チームが、今年のLCKに旋風を巻き起こした。
チームメンバーはLCK観戦歴の長い人であればよく知っている選手ばかり。彼らはRiotの選手規定が改定され再編を余儀なくなれたNajin、そしてIncredible Miracleから集められた。
プロ野球をご存知の方なら東北楽天ゴールデンイーグルスを思い出すだろう。
プレシーズンでは勝ち越したものの、KT、Najin、SKTといった強豪には追いつけず、うまくスタートを切れたとは言いがたい彼らであったが、Season5が始まり、メタの研究が進むと虎の牙を剥いた。
TOPのSmebがRumble、Maokai、Gnarと旬のChampionすべてで華々しいプレイを見せ、静かなLCKを一瞬で火の海にしADCのPraYにGoldを集めさせる。そしてCorkiやKogがTrinity Forceを持ってRotationを行い全てを制圧していく。春シーズンではCorkiをPickした試合は9勝無敗、彼らの序中盤はまさに今のTOP Carryメタを作ったと言ってもよい完成されたものだった。
Springではすさまじい強さをみせたTigersだったが、プレイオフでSKTに3:0をつけられ惨敗すると、夏シーズンは3週目まで危なっかしい戦いでSamsungに2-1で辛勝した以外は上手く勝ち切れない試合が続いた。
春の虎は一瞬の輝きだったと誰もが思った。だが、4週目でKTに2:0で快勝すると、8週目まで試合にして10連勝。あっという間に順位を上げ、4位でフィニッシュした。
NajinとCJをプレイオフで破り、WCSの切符を手に入れたKOOだが、かつてのような無敵の面影はない。
だが、研究をし研究されるLCKにおいて、チームとしては歴の浅い彼らが敗北からも経験値を得ていたとしたら、WCSでは当然のように暴れ回るだろう。
けしてスタープレイヤーの集まりではなかったKOOをここまでの猛虎に育て上げたのは、ヘッドコーチのNoFeの力が大きい。
選手には好不調の波やメタへの適応の差が見られたが、NoFeのBan/Pickだけはいつでもチームにとって最善だった。もちろん疑問手とされるものもあったが、選手に信頼され、みなが自信に満ちた表情でPickを終わる。それはやはりチームにとっては最善のBan/Pickなのだ。
注目すべき点は先ほど述べた通りB/Pと序中盤である。王者SKTとはまた違うその戦い方に、脳を痺れさせてもらいたい。


グループB

Fnatic (FNC) from EU LCS

EUの名門チームが帰ってきた!
彼らがカムバックするまでのストーリーは、Redbull様にて詳しくまとめられているため、そちらを参照していただきたい。
春以降の話をしよう。チームはロジカルなプレイを続け1位のままシーズンを終え、UoLとのプレイオフを粘り強く3-2で勝ち、名実ともに復活を遂げた。
MSIでは、惜しくも負けてしまったが世界最強と名高いSKTにBO5で2勝を上げた。
そして迎えたSummer Split。なんとか食らいついていた、という風なSteelbackに代わり、EUのADCでは最強と称されるRekklesが再びFnaticのユニフォームに袖を通した。
一度コミュニケーションで揉め、大幅なRosterの変更を要求したこともある暴れん坊将軍Rekklesに一抹の不安を抱えるファンもいたが、週を重ねるごとにそんなものはどこかへ吹き飛んでいった。
終わってみれば18-0。無敗、そしてEULCSの永遠に破ることはできない新記録を打ち立てた。
プレイオフでは、春に苦戦したUoLに3-0で完封し、元FnaticのxPeke率いるOrigenと死闘を演じ2-2でもつれ込んだ最終戦。44分の長いゲームを制し春夏連覇を達成した。
彼らは完璧だ。HuniはTOPに必要な相手を破壊しつくすメカニクスを、ReignoverはJungleに必要な判断力とHuniとチームをつなぐバイリンガルコミュニケーションを、Febivenは恐ろしい成長を遂げて手に入れたMidとしての押しも押されぬ安定したレーンと集団戦、RekklesはGoldがあれば必ずCarryするADCとしての高いDPSを発揮するポジショニング、そしてYellowstarはSupportとしてキャプテンとしてチームを引っ張るリーダーシップと長いプロ生活の中で磨かれたゲームメイクできるShotcallを持っている。
ひとつ心配があるとすれば、CSから上がってきて1シーズンしか戦っていないOrigen以外には苦戦もなく勝ってきてしまったことだろうか。
だが、彼らは現実でも逆境とプレッシャーとを跳ね除けてここまでの偉大なチームに返り咲いた。
現在、Fnaticを含め多くのチームが韓国でのブートキャンプを行っているが、韓国サーバーのChallengerにすでにFebivenとRekklesが到達しており、HuniとReignoverもやがてChallengerになるだろう。Yellowstarはアクシデントがあり、支給されたアカウントがDiamond5相当のMMRから始まるRiotの特別アカウントではなく通常のMMRから始まってしまい少し足踏みしてしまった。
奇跡でもなんでもなく、彼らは日々成長している。その成長がWCSでどう花咲くのか、楽しみである。


Invictus Gaming (IG) from China LPL

彼らは呪われている(直訳)
…という話をどこかで読んだが、ハマった時の強さはまさに蹂躙、グループリーグを突破する可能性は大いにある。
韓国から迎え入れたトップクラスのJunglerであるKaKAO、そしてFakerジュニアとも呼ばれるRooKieをRosterに据えて戦ったシーズン。
プレイオフの3位決定戦ではEDGを破り、WCS出場決定戦ではQGを破り、シーズン3位でありながらしっかりと上位を食った能力を持っている。
だが、とかく安定しないのがこのチームだ。どうも波打ったような成績とゲーム展開になることが多く、それはTOPのZzitaiの不安定さに起因している。
おそらく精神的な要因なのだろう、彼はまだ18歳でありながら今年でIG3年目。韓国から多くの選手を招き急激に成長した中国LPLに、焦燥感やプライドがくすぶっているのではないか。
IGは、選手である二人の韓国人の他にMaFaとPoohManDu、Support王国の韓国から二人のコーチを招集しているが、コミュニケーションの面でも不安に対する環境は整っていない。
今のメタではTopの活躍が不可欠であることから、彼らの戦いを左右するのは良くも悪くもZzitai、ということになるだろう。


ahq e-Sports Club (ahq) from Taiwan LMS

もう一つの台湾の名門、それがahqだ。
春のシーズン4位からプレイオフでの劇的な優勝、そして夏は11勝3分0敗で1位に輝きプレイオフでも無欠の戦いを見せ王座を防衛した。
彼らの強さ、そしてチームワークの根源はMidレーンのWestdoorそのものである。
NA、KR、TWでsoloQ1位を取った三冠王であり、そのプレイはFakerにも劣らない。
だが、チームとしてはやはり他国と戦うのに不安が残るだろう。
先日WCSに向けてのScrimに関して某氏が「ahqよりyoeの方が手強いだろう」と発言したという噂を耳にしたが、ある程度は納得のいく話である。
ワンマンチーム、もしくはOne shotcaller's teamというのは勝ち上がりあらゆる力を持ったチームに研究される世界戦では著しく不利だ。
だがこれまでもWestdoorは封じ手を打ち破り、チームもそれに呼応し良い成績を収めている。
彼らの勝利の鍵はやはりチーム力、昨年8月にJungleのMountainとSupportのAlbisが加入してからRosterの変更がなく、それでSpling、Summerと戦ってきて、しっかりと結果を残した。
メカニクスではWestdoor以外は苦しい戦いをするかもしれないが、LoLがチームゲームであるということを存分に見せつけてくれることを期待しよう。


Cloud9 (C9) from NA LCS

Summer Splitまでの出来事はMotiakoron氏が翻訳したCloud9が進む世界への王道に明るい。
彼らはRegional QualifiersでGV、TiPを共に0-2からの3連勝、ReverseSweepと称される大逆転で下し、TeamLiquidに至っては危なげなく試合を作り、3-1でWCS出場を決めた。
C9はかつて、最も同一Roster期間が長いチームだった。だが、Haiが手首の痛みに限界を感じ引退を表明すると、Meteosは柵を失った羊のようにウロウロするだけのプレイをはじめ、BallsはトンデモTPをし、Sneakyは突然死を繰り返し、LemonNationは老けこんだ。
だがHaiがJungleとして復帰すると、みなかつての果敢なプレイを取り戻し、Incarnati0nはsoloQ番長から立派な競技シーンのMid Lanerとして成長し、その顔からはToxicな表情が消えた。
彼らは未知数だ。あんなに悲惨なSummer split前半のあと、こんな劇的なドラマを見せられては、期待を抱かない方が難しいだろう。
だが、容赦ない他国のチームが最もゲーム外で脆く、ゲーム内では大黒柱であるHaiを折りにかかるのは容易に想像できる。
昔からの仲間、そして精神的にも競技シーン的にも育て上げたIncarnati0n。彼らはHaiに恩返しができるだろうか。
どんな苦境でも見守りたい。ドラマがそこにあることは、すでに証明されたのだから。


グループC

SKTelecom T1 (SKT) from Korea LCK

世界一に最も近いチーム。
彼らは名高いLCKで圧倒的な戦績を収め続け、春夏連覇を引っさげてWCSに乗り込んでくる。
MSIではEDGに惜敗したが、その時見られた弱点は夏シーズンで修正した。
今回グループCでEDGと熾烈な争いを繰り広げることは必至であり、ある意味他のチームは眼中にない、と言ってもいいのではないだろうか。
その圧倒的実力は今さら語るものでもないが、今回はチーム統合に伴いEasyhoonがSubにいる。これが意味するのはFaker封じだけでは勝てないということだ。
ほぼ最強に近いSKT。だがEDGにはBO5で負けているしCJに1敗したりもしているので彼らはゲーミングロボットではない。
しかしその綻びは生まれたとしてもわずかであり、そこを突くには匹敵する高い能力がなければならない。
具体的にはWolfの迂闊な行動とMaRinの危険予知能力を逆手に取ることだ。キャプテンのMaRinに対し、コミュニケーションミスを誘う。彼らは統率された軍隊のようで、非常に確固なコミュニケーションを行うが、それらは全てMaRinによるものだ。ともすればコーチにも近い彼への絶大な信頼を破壊することこそ、SKT攻略の唯一の道だろう。
そして、FakerのユニークなPickを咎めること。彼は非常に高度な考えから様々なChampをPickするが、それに対し回答を必ず用意しておくこと。つまり、メタにとらわれず全てのChampionを洗い出し、Pick/BANから彼らに窮屈な思いをさせなければならない。
敵対するチーム視点からの話が多くなってしまったが、それほどまでに強大で、優れたチームであるということだ。
各地に散らばる韓国人選手に、WCSの優勝杯を見せつけ、未だ韓国そのものがLoL最強地域であると証明できるかどうか、その素晴らしい頭脳とプレイに目が離せない。


H2k-Gaming (H2K) from EU LCS

彼らがここにたどり着いたのは、本当にすごいと思う。
CSを勝ち上がり、春夏を3位で終え、WCSの舞台に立った。だが、グループ分けが不運すぎたようだ。
SKTとEDGは世界の覇権を争うチームで、かたや毎日動画が再生されコラージュ画像にされ死に続けているRyuをMidに置き、コーチPROLLYの手腕でなんとか勝ち上がったH2K。
Fnaticに土をつけることさえ叶わなかった彼らに、期待を持っているファンは正直、少ないのではないかと思う。
だが、Ryuが突然覚醒しMidのKorean Starsをけちょんけちょんにしだしたら優勝の可能性はぐっと高まる。
優勝候補さえ倒せばあとは一直線という分かりやすい苦境に立たされた彼らだが、あらゆるメディアやe-Sports知識人が同じ予想をしているということは、外れるということだ。
きっと面白い試合を見せてくれることを期待して、ついでに勝利も願って見てみたいと思う。


Bangkok Titans (BKT) from Thailand GPL

DetFMを破りWCS出場を果たしたワイルドカード枠。
正直、予選突破は絶望的だろう。だが、超アグレッシブをうまく発揮できればH2Kには一矢報いるチャンスがあるかもしれない。
SKTとEDGとは試合にすらならないだろうが、しっかりと彼らを見つめることで、強さとは何かを見極めて自分たちの国に持って帰れると良いだろう。
だがやる以上は勝利を目指す。H2KというLCSレベルのチームに対してももちろん劣っていることは確かだけれども、勝つ手段を探すことが成長に繋がる。
日本を破ったチーム、その世界の舞台を暖かく見守っていきたい。


Edward Gaming (EDG) from China LPL

優勝候補その2。
こちらも春夏連覇を成し遂げた強力なチームだ。
PawNとDeft、韓国でも名高く未だ最盛の実力を持つ二人、そして強力なRoamingのMeiko、優れた眼を持つClearlove、Poolの広いKoro1と、上から下まで役者ぞろいである。
プレイスタイルは攻撃的で、SupportとJungleが動きまわり更に育ったレーナーがその後ろについていき次のレーンへ…という怒涛の勢いを持つ。
おそらくこれに対処できるのはSKT以外にないだろう。
彼らは一度SKTを倒しているが、その時突いたFakerとBackupのラインの穴はもう塞がった。
グループステージであたってしまうのがとてももったいないが、どのようにSKTと戦うのか、どのような解をぶつけるのか、おそらくLoLでは世界で最たる難題を目の当たりにする。
中国雑技団などと揶揄されるが雑技団というのは高い能力を持つからこその雑技団だ。
あらゆる力と技の使い方を見るのが今から楽しみでならない。


グループD

LGD Gaming (LGD) from China LPL

Splingでは決勝でEDGに惜敗したが、SummerではVG、Snake、EDG、QGと全てを打ち破りシーズン5位からプレイオフで1位に上り詰めた勢いのあるチーム。
彼らの場合は攻撃的、というよりも好戦的、という方が合うのではないだろうか。
韓国から来たTopのAcornとADCのimpは過激な戦いで有名だ。MidのGODVは素晴らしいメカニクスを持ち、TBQはLeeSinの名手であり挑戦的なJungler。PylはLPLでトップを争う優秀なSupportで、シーズンでは危なっかしい戦いをしていたもののプレイオフの舞台でいかんなく実力を発揮することができていた。
本番に強いともとれるその成績は、彼らをWCSで勝ち上がると見るに相応しいものである。
KTとぶつかれば、非常に高度な集団戦が何度も見られるであろう。
優勝候補その3、であるが、チームの中に世界戦の経験の差が大きくあるため、メンタルケアなど試合外の要素に多く気を配る必要がある。
もし彼らが試合に集中し、敵を倒すことだけに一丸となれたなら、”韓国食い”も十分ありうる。その時はKorean HYPE Trainは廃線することになるだろう。


KT Rolster (KT) from Korea LCK

非常に詳しい分析をDeC氏が書いてくれているため、何も言うことがないので記事をリンクしておこう。圧巻の分析力に頭が上がらない。
夏のKT、と呼ばれている彼らが秋も深まる10月にどれだけ戦えるのか。まずは中国、NA、EUのスターチームを打ち破り、夏はまだ終わりじゃないと、高らかに叫んでほしいものだ。


Team Solo Mid (TSM) from NA LCS

BO5のTSMにとって鬼門になってしまった今回のグループステージ。
何よりWildturtleの取り返しのつかない不振、Bjergsenの露わになった弱点、Lustboyが強みではなくなってしまったこと。底上げ、ならぬ底下げになってしまったチーム状況、そしてDyrusの引退を仄めかす発言の数々に落ち込んでいるファンは多い。
だが、韓国ブートキャンプでは幼稚なプレイからおとなしいプレイに進化した、と見られていたSantorinが見た目に違わないヤンキースタイルでMaster Tierまで上り詰めた。
そのことから、彼らのひとりひとりがマイペースでするゲームは改善され、チームとして統一された動きをしてくれると思う。
それが他のチームに勝てるかは別だが、コーチであるLocodocoは結果を出さなければならない。
優れたアイデアとキャラクターを持つ彼と、笑顔でゲームに取り組むことができればNAの名誉を取り戻すことができるだろう。


Origen (OG) from EU LCS

Fnaticを脱退し、自分のチームを作ると宣言したxPeke。
sOAZもついていき、そして集まったのはTSMから失意の帰還をしたAmazing、CSでくすぶっていたNiels、そして解散したNiPからMithy。
CSは簡単に勝ち上がったものの、そこそこの成績で終わるだろうと思われていた彼らだったが、予想に反してLCSチームをことごとく圧倒し、Fnaticにもプレイオフで土をつけた。
そしてxPekeはWCSに帰ってきた。今度は自分のチームで。
だが、チームには経験がやはり足りないだろう。実力も勢いもあるLGD、確実に勝負を決めてくるKT。予選突破には不安が残る。TSMが不調なのが幸いだろう。
彼らもまた韓国ブートキャンプでたくさんのものを得ている。CSから一気に駆け上がった短期間での修正力は、WCSまでにもっと力を彼らに与えるだろう。
オールドスターの帰還、そしてFnaticもしくはライバルを倒したチームとの再戦。
4カ国からなるRosterというのも面白い。EUの各国にゆかりのある方は応援するのもいい。
そこまでの歳ではないが、老兵、ベテランが自分の力でのし上がる物語を描いてほしいと願う。



以上となる。
これを書いている最中に、WCSのスケジュールが公開された。
日本時間10月1日23時から開会し、その30分後から初戦が始まる。
是非、LoLプレイヤーでもプレイヤーでなくても、soloQ戦士でもNormalやCoop勢でも、トッププロの戦いを見て感動を共有してほしい。
それはゲームをやることと同じくらい、貴重な体験、そして財産になる。
この記事がそんなみなさんの一助、ちょっとしたきっかけにでもなればと思う。

2015年5月2日土曜日

2015-02-09 NA LCS 2015Spring split W3D2 Team SoloMid vs Team Impulse

BAN/Pick



Blueside=TSM
Redside=TiP

TSM BAN
1st:Rumble
ImpactへのTargetBAN。
2nd:LeBlanc
XiaoWeiXiaoへのTargetBAN。
3rd:Sivir
TiPがJarvanというBlinkを持たないADCに対して強力なChampをBANしたため。

TiP BAN
1st:Kalista
SneakyへのTargetBAN。
2nd:JarvanIV
Pickup/HardEngageの削減。
3rd:Lissandra
上に同じく。Top/Midどちらでも運用でき、多くのTeam compに適応できるので早い段階でPickされるとPickで不利になるため。

Pick phase
TSMは1stPickにAhriを選択。あらゆるTeam compに対応できる万能Champであり、Bjergsenが非常に得意としている。
TiPはその返しの1stPickにMorgana、LeeをPick。この時点でTiPはPick負けしたとも言える。
TSMの2ndPickはViとJinx。TSMはMorganaをものともしないPickupの強さと、強力なDPSを手に入れた。
TiPの2ndPickはGravesとMaokai。この時点でTeamfightを核にした構成と見
ることができるだろう。
TSMはLastPickにSionとJannaをPick。Pickup、Engage/Disengage、DPSの
揃った一つの理想型が完成する。
TiPは最後にYasuoをPick。非常に困窮した上での選択だっただろう。

正直、疑問符の残るPickだった。TiPはなぜJannaとViを渡した上で、中途半
端な構成を組んだのか。
Jannaを取ればPoke/Disengage compを作れただろうし、Viを取れば機動力の高いAhriを捕まえることができるしPickup/Teamfightをもう少し強化できたはずだ。
そしてYasuo。Yasuoもまた、PickupもしくはProtect the ADC構成において
輝くChampだ。確かにLee、Maokaiとシナジーはあるが、強力なPickupとCCチェインを持った相手には機能しない。そしてJinxに対して飛び込むChampがいない。AD以外のダメージ源がない。
Last Pickの時点で言えば、まだXerathの方が良かったのではないかという感想を持ってしまう。
考ええうる理由としては、Bjergsenに勝てる見込みのあるPickがYasuoしかなかった、というのが妥当だろうか。
Pick/BAN phaseで見た通り、TiPは実際に苦戦を強いられる。
試合本編の動画を追いながら見ていただきたいと思う。


https://www.youtube.com/watch?v=9tSdopxhiPk&t=12m23s

In Game

お互いにSwapし、TOPが2v2。
序盤は非常に静かに進行したが、midは常にgankのプレッシャーを受けていた
にも関わらずAhriがCSで大きく引き離している。
スキルマッチアップ、と言えばそれまでだが、現在のAhriにYasuoはカウンタ
ーはおろか不利なのかもしれない。
中盤に差し掛かり、全レーンをpushした後TiPはDragonへ向かう。
だが、JinxのUltにDragonがstealされ、ここからTSMのsnowballが始まって
しまう。
Ahriが敵タワーまで押し込んだところでJannaとViはTop側の視界を取りに行
く。
当然midが押されていて、JinxはCSを取らなければならないのでMaokaiはmid
に寄るが、ちょうどJannaとViに鉢合わせ、救援に迎えなくなってしまう。
本来であれば先にAhriを迎え撃つことができるはずだったが、Ahriが先にタワ
ーダイブに成功しFirst blood。
その後midに寄りかけていたLeeSinとMorganaはbotのSionを狙うが、Ultによ
って逃げられてしまう。
その間にJinxはtop1st towerを折りRecall、お互いにLane assignを戻した。
Top側の視界を丁寧に奪ってから入ったViのgankが成功、TSMはmid1st tower
を獲得。
botへのgankを諦めmidのカバーに入るLeeSinを見たViとAhriはすぐさまbot
に寄り、JinxとJannaは戦闘を開始。
JinxのUltも入って瀕死状態のGravesとMorgana。そこにTPを使ったSionも含
めた5man gankが入り、これもまたAhriに全てkillが行った上でbot2nd
towerまで折り切るTSM。
TSMがその後Recallをする間に、TiPはtopとmidへのsiegeによる最低限の交
換を試みる。
topはMaokaiが折ることに成功するが、mid1st towerが折りきれず、またも
Ahriに捕まってしまいYasuoがdead。
そのままSionを除く5人がmid2nd towerへとpush。
ここでの戦闘はやはり構成の弱さが出ている。AhriとJinx、ダメージを出す二
人にたどり着けずMaokaiとGravesがdead。
この時点でAhriは7/0/0、全てのkillをAhriが独占している。
TiPは視界もなく、あっさりと2ndDragonを明け渡す。
その後、MorganaをBaitに使い有利な状態でInitiate、YasuoのUltによって
Ahriをkillすることには成功するが、SionとJannaのPeelの中でJinxがダメ
ージを出し続け、3-1交換にされてしまう。
難なくmid2nd towerを手に入れたTSMは、敵Top側Jungleの視界を掌握。
top2nd towerへのsiegeの末Maokai、Graves、LeeSinをkillするのだが、
やはりここでも、JannaとSionのPeelによってダメージソースに辿りつけない
という構成の弱さが見えた。
そしてtop3rd towerに圧力をかけられ、復活してきたMaokaiがまたもJinxに
killを差し出してしまう。
AhriにつづいてJinxもコアアイテムを完成させ、完全なワンサイドゲームの様
相を呈する。
3rdDragonも簡単に狩り終え、全レーンをpushしにかかるTSM。
midのレーン脇の視界を活かし、孤立したLeeSinを倒し、Baronを確保。
Baron buffを手に入れたTSMはmidのInhibitorを割った後botへRotate。こ
こで耐え切れなくなったTiPがEngage、それを難なくさばきTSMがNexusまで割
り切った。
正直、あまり良い試合とは思えないかもしれない。
だが、TSMは基本的なことを徹底していた、という点において、決してレベル
の低い試合ではなかったと思う。

総括
・現在のメタにおけるgoldの優先順位はmid>adc
やはり、中盤の集団戦において最も影響力が強く、Snowballしやすく、かつ最
後までダメージを出し続けやすいmidに、特にADCが2ndItem、もしくは血剣を
積むまではgoldを集めること、ProtectしkillやCSを取らせることが重要だと
思われる。
逆に、ADCは出来るだけ安全にFarmをし、中盤以降視界を確保した状態での戦
闘においてダメージを出し、siegeやobjectiveで大きな役割を持つことが肝
要だと思われる。
Protect the ADC構成であっても、中盤まではmidにgoldを集めmid lanerを
守らなければ、Teamfight、Pickup、Pokeいずれを相手にしても非常に苦戦
を強いられるだろう。

・視界の確保、及び奪取
TSMは終始、かならず味方がそばにいる状況でDewardを繰り返した。そして、
Objectiveへ向かう際浅い位置ではあるが敷き詰めるように隙間のない
Wardingをしていた。
これによって、人数によるプレッシャーをかけることができ、逆にこちらは敵
の挙動が詳細に見えることによって予測がしやすくcounter engageも狙うこ
とができる。
これは個人の見解だが、LCSレベルのチームであっても、Objectiveに相手が
手をかけている時、そこへ向かう動きは全て見られているという意識が薄いよ
うに思う。
反転によってCatchされてしまったり、小競り合いの後に不利なObjectiveの
交換を強いられる原因はやはりDeward不足なのでは?と感じる。
もし、たとえばDragonであるなら自陣JungleをDewardする時間を含めて早め
にGroupしPinkwardを全員で複数購入し赤Trinketと合わせて完全にDewardす
れば、敵へのプレッシャーは非常に強くなり、有利に集団戦を進めることがで
きるのではないだろうか、と考えた。
実際、現在世界ランキング1位であろうGE TigersはDewardへの意識が非常に
高く、視界を掌握した上でのMap control、Minion wave controlを含めた
圧力のかけ方が非常に優れている。
・今必要とされているもの
チーム全体でのVision control。特にDeward。
正確なMinion wave control。システムの変更によって、2nd,3rd towerは
siege、diveが難しくなったため。
序盤を有利に進めるためのアイデア。今回の試合で言えば、SionのWolfを狩る
ことでのLv2スタートや、Jinx/Jannaが行ったLv2でのCCスキル取得などが例
に挙げられる。( Match historyを参照
→http://matchhistory.na.leagueoflegends.com/en/#match-details/TRLH1/1001020083?gameHash=0ac141320e5d0d1a&tab=overview&participant=1 )

2015年2月26日木曜日

2015-02-07 LCK Spring2015 W5D3 JIN AIR vs CJ Entus

http://matchhistory.na.leagueoflegends.com/en/#match-details/TRKR1/470115?gameHash=2073ec36d1ffa6b9&tab=overview

総括
非常に長い試合であり、現在のメタゲームの極致とも言えるゲームであるため、重要なポイント、結論を先にまとめてからゲームの内容に入っていく。

・序盤のJunglerの役割→Vision control>Gank>Counter jungle
非常に多くの理由がある。現在mid lanerがとても強力なメタである。なぜなら、大きなkillが発生しなければ10分~25分頃まではmid lanerが最も強力なダメージソースであり、Dragonfight、及び中盤のJungle内の戦闘においてそのstatsが勝敗を左右するからだ。
そして、中盤のTeamfightの勝敗はその後のMap controlに繋がり、勝利したチームのSnowballへの大きな足がかりになる。
そのためには、彼我のmid lanerに致命的な能力差を作らないことが重要である。

・中盤のTeamfightの重要性
Season5において、Dragonから得られるものはGlobal goldではなく永続のBuffになった。
それによって、全体的なチームの収入が下がり、JunglerはよりGankによるKill/Assist、中立Creepに収入を頼るようになった。
Jungleは非常に重要なObjectになったと言っても過言ではなく、1st towerが脆くなったという変更も合わせて、序盤から中盤にかけてTeam全体のWarding、Jungleの掌握が大きな鍵になったと言えるだろう。
その中でやはり、Dragonのstackというのは戦略的重要性が極めて高い。
ひとつひとつのBuffは数字で見れば大した効果を持たないが、それらを管理し続けた場合のアドバンテージは非常に大きく、また相手に対してこちらが有利な交換を押し付けることができる。
そして純粋に火力に寄与する1st buffを得る、もしくは渡さないためのDragonfightに勝利した場合。火力と装備、更には敵Jungle深くに安全にWardingできることによるRotateの有利を得ることができるため、中盤のDragon、もしくはそれと他のObjectを交換した上でのTeamfightが非常に重要となる。

・Laning phaseについて
以上のことから、Laning phaseにおいて作った有利は中盤のTeamfightに大きく働く。
swap戦術やTop lanerのlv2先行のためのJunglingも、最序盤が弱いがそれ以降非常に強力になるChampionをPickする上で重要なファクターだ。

・minion waveとvision control
この試合を分けた2つの大きな要素である。JIN AIRは徹底して、大きなObjectの前にはpushレーンを作り、睨み合いを続ければtowerを確保できる状況を作っていた。
集団戦において同じ人数の交換をすれば、towerの分有利になるようにしていた。それによって、更なるwaveのcontrol、そして敵Jungle内の視界を得て、常にminionと視界のプレッシャーを与え、戦わずしてNexusに迫ることができたのである。
※Cocoの競技シーンCS記録は、JIN AIRのwave controlによって、minionを迅速に処理する必要に迫られたためである。

以上がメタゲームにおける大きな要素の総括だ。
現在、EULCS及びNALCSの上位チームが1-3-1 split push戦術を多用している理由もおそらくは同じであると思われる。

それでは、時系列順、まずはBAN/Pickから見ていく。



BAN/Pick

Trade前=Pick順。













JAG 1st
LeBlanc→CocoへのTargetBAN。GBMが育つためのBAN。
CJE 1st
Lissandra→Flex Pick。AoE Compへのカウンター。
JAG 2nd
Dr.Mundo→アンチAP、アンチGBM。前回Shyが素晴らしいパフォーマンスを見せたため。
CJE 2nd
Lulu→Flex Pick。Carryを守ることに長けているため。
JAG 3rd
Kassadin→アンチGBM。Pick-upに長けておりLate game carryでもある。
CJE 3rd
Rek'Sai→Mobility、Pick-up、Middle game controlに優れる。

お互いの思考を簡潔に追っていく。
JAG、swapもでき、compへの対応力の高いGnarをPick
CJE、WOMBO COMBO、中盤のPokeやAll-inが非常に強力なJ4とCorkiを取り上げる
JAGはここまで推測済みで、空けておいたJannaとXerathを取り、Pokeと強力な
Disengageを確保
CJEはここで相手がPoke compに転換したため、非常に強力なフロントラインでありswap
してもFarmできるMaokaiと、序盤のレーニングに強く、そしてdisengage compに対して
J4とMaokaiのみでは難しいInitiateを助けられるNamiをPick。
※補足だが、CJEの2ndPickの際、おそらくCJEの誰かが2ADC-Compを提案したのであろう
、Pick画面にEzrealとBlitz、そしてKalista、Tristanaが現れた。siegeやtower
diveによって、マップにプレッシャーをかけた上で集団戦を誘う作戦だったと思われる。
実行しなかった理由だが、この時点でJannaが見えていて、おそらく相手のJunglerは
Early gameに優れdisengageに長けたLee Sinであること、GBMというXerathを得意とす
るプレイヤーが、JannaとLeeのvision controlによってファームを確保するだろうとい
う二点から、中盤のDragonfightやJungle内での戦闘の際に強力に作用し、Corkiの
PowerSpikeを潰してしまう可能性があったためだと思われる。他にも、JAGのADCが見え
ていないため、Pushに優れたChamp(この場合Kalista、Gravesなど)とXerathによって
タワーに強くアプローチをかけられてしまうことなどが懸念されたかもしれない。
そしてJAGはKalistaとLee SinをPick。Kalistaの理由だがSivirでは中盤J4とMaokai
に潰されやすく、GravesよりもKitingおよび中盤以降のDPSに優れているためだと思われ
る。
Lee Sinに関してはお互い予想、計画通りである。
読みが当たった形のCJEは、すぐさまLast PickにJayceを選んだ。
こうしてCorkiと共に2Pokeの形を取りつつも、中盤のTeamfightにおいて非常に強い構成
を組むことに成功する。
2Pokeは中盤のRotateに強力に作用し、Skill dodgeに長けたKalistaへもプレッシャー
をかけられるため、CJEはRed teamの利点を活かしうまくカウンターを当てたと言えるだ
ろう。
だが、主なAPダメージがCorkiというHybrid Champのみであることがネックだ。
そしてPoke/disengage comp、そしてCpt Jack=メカニクスに優れたADCのKalistaとい
う選択は、防御的なチームであるJIN AIRにとってお得意の構成でもあり、集団戦をコン
トロールしやすいという利点が存在する。

以上がBAN/Pickの分析である。LCKにおいてはこれらの決定に関してアナリスト・コーチの
権限が非常に強く、その基準は詳細に集められたプレイヤー個々人やチームの戦略傾向など、
メタゲーム要素が多い。特にBANに関しては、TargetBANによってOutplayの多いプレイヤーを封じたり、Flex pickになりうるChampをBANし相手のTeam compやレーンを縛ることが多い。

ここからゲーム内容に入っていく。非常に長いので、動画を再生しながら読んでいただきたい。

Jin Air Green Wings vs CJ Entus Game 1, LCK Spring 2015 W5D3

試合内容について

序盤の動きで特筆すべきなのは、JAGの視界に対するアプローチだ。
topではKalistaがWを2匹川に放っていて、botでは自陣側三角bushにPink ward。
そしてJunglerは両サイドのcrabを狩り、相手側のmid脇にTrinketを刺した。
これらの行動によって、Lv6以前のgankに対してサイドレーンが脅威に晒されることなくレーニングを進めることができた。
結果として、Jarvanは試合時間9:30にLane assignを戻すまで、midへの無理やりなUlt gank1回を行い、GBMのFlashを落とすに留まったのである。

その後は順当にObjectの交換が行われ、JAGは1stDragonを確保、botとtopの1st towerを折り、CJEは敵青buffとmid 1st towerを獲得。
中盤に差し掛かるところで、お互い次のDragonのための準備に入っていく。
JAGはstealに近い形でこの2ndDragonを獲得したが、ここでの重要なポイントはふたつ。
ひとつはGBMが2度のgankを受けながらもdeadせず、towerを失ってもmid脇にwardを置いていたこと。これによって、Dragon前にwardを刺す際の危険を減じ、JunglerとSupportが安全にward/dewardをすることができた。
もうひとつは、CJE Shyが自陣mid 1st towerにTeleportしてしまったことだ。
GnarはDragonの内側にTeleportし、Dragon裏からのプレッシャーを活かしStealに助力したが、これがもしMaokaiが先にDragon前にTeleportしていたなら、また結果は変わっていただろう。

その後、CJE Ambitionは2つのミスをする。
十分な視界のないところで、Kalistaを不用意にPick-upしようとしたこと。これによって1deadし、mid 1st towerを献上してしまう。
その後、Dragon spawnまで1分のところでbot側のRiverでNamiがいないにもかかわらずふらふらしていたこと。XerathのPoke、そしてFlashを落としてまで飛び込んだLeeSin、そしてXerathのUltによる追撃によってRecallを余儀なくされ、Shyに少し早すぎるTPを落とさせてしまった。
一方、JAG Chaserも無理やりにDragonをStealしようとして捕まりdead。
ここでCJEはBaronに走る。Dragon前で視界の奪い合いをしたことでWardingされていないであろうこと、敵Junglerが死んでいるためほぼStealされないだろうということからの判断だが、即座にこれを決断し実行したことは素晴らしいと言えるだろう。
それによってBaronと、CJE Cocoの素晴らしいSnipeによってJAG CheiのJannaをkillすることに成功し、Baron buffを活かしbot 2nd towerまでを手に入れることとなる。

そして4つ目のDragonでもDragon fightが起きるのだが、先ほどとは打って変わってJAGは視界が不利な状態から仕掛けてしまい、Gnarの素晴らしいUltが3人に入ったにもかかわらず反転を許し、集団戦に負けてしまう。
この時、前段階でCJEはDragon前のWardを全て消していて、なおかつMid横bushと敵RaptorにしっかりとWardが刺さっていた、それによって敵の陣形が常に見えていてそこにMaokaiは後ろから挟む形でTP、Homeguardによって戦線へ駆けつけることができた。

その後、Baron前の小競り合いでJAGはKalistaが素晴らしいポジショニングからkillをもぎ取り、CJEはビルドによって視界が限られていることを利用しCorkiがソロでDragonを確保。

またもBaron前でにらみ合いの状況が続き、マナが尽きたMaokaiがRecall。
CJEとしては4v5で、相手のWardに映った状態でBaronを殴りengageを誘ってMaokaiがTPで戻ってくる作戦までは良かったが、GAを積んだGnarをfocusしている間にAmbitionがdeadしてしまう。
逆に完全な4v5の状況を作り出したJAGは、mid 2nd towerへラッシュ。相手にRecallを強要し、タワーを折ったあとすぐにBaronへ。
この時、MaokaiとGnarは共にlow healthだがGnarにはTPがあり、NamiにはManaがなかった。
更にはbotにbig waveが作り出せており、放置すればbotのtowerを3rdまで折ろうかというプレッシャーを与えている。
完全な数的有利を作った、minion controlも含め素晴らしいRotateにより、BaronのHealthを削っていくJAG。
そして、ついにはCocoがGnarとXerathの連携によって倒されてしまう。
だが、Baseから急いで駆けつけたMaokaiとNami、Healthを削られながらもしっかりとPokeしていたCorkiがBaron裏の視界の薄さを活かしLee/Kalista/Jannaをkill。
Baronを阻止したCJEはその後Dragonに走り4stacksを獲得。

そしてminion control、CJEはbotとtop両方をしっかりとpushレーンに作り、すさまじいPokeでXerathのHealthを削り、敵をRecallさせBaronを得る。

Baron buffによってmid 2nd towerを折ったCJEは5stacksのDragonへ、JAGはそれを阻止に向かう。
ここの集団戦において勝敗を分けたのは、JAGのまさに集団戦の手本とも言うべき動きであった。ひとつひとつを書き出していく。
・LeeがDragonの内側に入りStealのプレッシャーを与える。これを見たCJEは反転。
・Jannaがultを残してlow healthになり、J4のultを使わせる。そしてKalistaのultによって退避。
・その間、前線で合流したLeeとGnarがゾーニングし続けている。LeeはFlashを使ってまで正面へ合流している。
・Gnarはゾーニングを続けるが、Maokaiがそこに飛び込んでくる。
・ここで敵carry陣をMega Gnarになって弾き返せることを確認。
・JAGは、LeeのultによってMaokaiをJannaに向かって蹴り、JannaのultによってまるでバスケットボールのようにCCチェイン、全員でfocusしMaokaiを落とすことに成功する。
・そしてMega GnarはFlash→Ultに3人巻き込みJ4とJayceを壁に叩きつける。KalistaとXerathによって一瞬でJ4をkill。

敵5dragonを阻止したJAG。ここでtopのbig waveによって2nd towerを折っていることも重要だ。
そしてbotもGnarがレーンに触れ、pushレーンを作っている。
下準備を整えたあと、Maokai/J4がupする前にmid inhibitorを破壊。
その後botのminion waveを処理しなければならないためCJEがJ4をbotに送ったのを見て、topにgroup。敵jungleをwarding。
J4がmiaし、Recallを察知したJAGはまたもGnarをbotに送りpushレーンを維持。
そしてmidはsuper minionが、botとtopはbig waveがpushする完璧な状況を作り出したところでBaronが湧く。
睨み合いを続けるが、botのwaveを処理するため、CJEはTPのあるMaokaiをbotに送る。
dewardさせる代わりに時間を使わせたCJEは、topのminionもMaokaiに処理させ、JAGを誘い込む。
Maokaiの最高のTPによってengageしたが、またもXerathとKalistaの素晴らしいポジショニング、JannaのperfectなQとUlt、GnarのFlash→UltによってMaokaiが耐え切れずdead。
集団戦に勝ったJAGはBaronを獲得。しかしここでCJEはDragonに走り、Baron vs 5Dragonという構図になる。

JAG側mid inhibitor前で見合っている間に、botのbig waveが押し寄せてきたためJAGはLeeがその処理に向かう。
それを見たCJEはTalismanのActiveによってInitiate。Xerathを捕まえることに成功するがJannaとGnarによって仕切り直されてしまう。
前線に出て削られたJ4をXerathがUltで狙い撃ちし5v4。
JAGは敵bot側jungleをwardingしながら復活しているInhibitorを再度破壊。

そしてJAGにとっては4、CJEにとっては2回目の5stacksのDragonが湧く。
やはりこの時も、JAG側がtopにbig waveを作り出しており、睨み合うだけでtop inhibitorまでも折れるかという状況である。

Gnarの変身が解けた瞬間にMaokaiが敵フロントラインを抑えこみ、CJEは5stacksを再度獲得。
しかしJ4のUltも虚しくdisengageされてしまう。
そしてその間にtopの3rd towerがbig waveによって破壊される。
このまま行けばInhibitorへプレッシャーをかけられると判断したJAGはJannaのUltでHealしながらBaronを開始するも、MaokaiのTPによって中断。削られた状態で引いていく敵を見てCJEはBaronを殴りBait。だがそこにフルヘルスのGnarがTPで駆けつける。
ここの集団戦ではLeeのJayceを射程から追い出したKickがMVPだろう。
そしてXerathとKalistaの徹底したFocusによってMaokaiをkill。
集団戦をcloseせざるを得ないCJE。
だが、ここで最も重要なのは完璧なminion controlだ。
topとbot、両方をpushレーンにした状態で時間を使わせ。top inhibitorとbot 3rd towerを破壊している。
Maokaiがdownしていて、Baseでminionを処理しなくてはいけない、それによってStealの危険なくJAGはBaronを手に入れることに成功。

Recallの後、Baron buffを持ってbotにgroupし、3つ目のinhibitorを破壊。そしてRespawnしたmidのinhibitorも破壊し、全レーンがpushできている状態でmidにRegroup。
だがMaokai/J4のCCチェインによってLeeSinがdead。かろうじてNexus tower2本を割り切ってJAGはcloseし、逆転の芽を摘むべくDragonを確保する。

そして再度復活したTop inhibitorへ走るJAG。
ここでJayceのGateとTalismanの加速によるInitiateをJannaのQによって回避したことによって、super minionの処理を強要し安全にBaronを手に入れる。

bot inhibitorに圧力をかけるJAGだが、激しいPokeによってinhibitorを破壊することなくRecall。
まもなく湧くお互いにとっての5stacks Dragon fightによって勝敗が決するかと思われた。
しかしここでNamiがbot Riverに体を晒してしまう。
それを見た瞬間にLeeはinsec kick。NamiはFlashを切るもXerathのEにあたってしまいDead。
5dragonを取られれば間違いなく敗北しかないCJEは4v5 fightを敢行するが、ここでも徹底したPeelとMaokai focusによってMaokaiが倒れ、JannaのFlash ultによってJayceが倒れる。
No deadのJAGはNamiが復活する前にNexusへと直行し、あわや80分というロングゲームを制した。